“片付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたづ50.0%
かたづけ25.0%
かたづき8.3%
かたづく8.3%
かたつ4.2%
かたづい4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えゝ、すつかり片付かたづけちまいました。其代り、うもほねが折れましたぜ。なにしろ、我々の引越ひつこしちがつて、大きな物が色々いろ/\あるんだから。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
右は其節そのせつ見知りの人も之れなく御取片付かたづけと相なりしに三次の申立により十兵衞の妻お安なる事相分り彌々長庵の重罪相顯あひあらはれしかば越前守猶長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
付て奉公せよ一日も早くよきお客に請出され斯々云所へ片付かたづきしと云越いひこして悦ばせよ呉々くれ/″\機嫌きげんよく奉公し傍輩達はうばいたち仲能なかようして苛酷いぢめられぬ樣にせよはしたなき事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お吉其儘そのままあるべきにあらねば雇いばばにはかねやってひま取らせ、色々片付かたづくるとて持仏棚じぶつだなの奥に一つの包物つつみものあるを、不思議と開き見れば様々の貨幣かね合せて百円足らず、是はと驚きて能々よくよく見るに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「まだ少しも片付かたつかないのでね」と高井は、俺を喜んで迎へた。一昨日の朝俺は彼の昇進を祝ふ為に彼の官邸を訪問したのである。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
西南の戦争も片付かたづいて後、世の中は静になって、人間がかえって無事に苦しむとうとき、私が不図ふと思付おもいついて、れは国会論を論じたら天下に応ずる者もあろう、随分ずいぶん面白かろうとおもっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)