“其儘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのまま64.4%
そのまゝ31.7%
そつくり1.0%
そのまんま1.0%
そっくり1.0%
そんなり1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
的の真ただ中に箭鏃やじりのさきは触れた。女は何とすることも出来無かった。其儘そのままに死にでもするように、息を詰めるより外はなかった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かれくるしさにむねあたりむしり、病院服びやうゐんふくも、シヤツも、ぴり/\と引裂ひきさくのでつたが、やが其儘そのまゝ氣絶きぜつして寐臺ねだいうへたふれてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「そりやさうとおつかさまに其儘そつくりだなあ」とそばたおつぎにうつした。おつぎはそれをくとともけるやう手桶てをけつてにはた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『時にね。』とお柳は顔をやはらげて、『昨晩の話だね、お父様のお帰りで其儘そのまんまになつたつけが、お前よく静に言つてお呉れよ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
団さんの兄さんは団さん其儘そっくり
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
かく其儘そんなりいちや仕樣しやうがない。つてつてしまはう!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)