“第一”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいいち71.9%
だいゝち10.9%
だいち7.8%
いっち4.7%
でえいち3.1%
でいいち1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まったくインデアンは半分はんぶんおどっているようでした。第一だいいちかけるにしても足のふみようがもっと経済けいざいもとれ本気にもなれそうでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それでは、これが短歌たんかかといふと、第一だいゝち片歌かたうた約束やくそくそむきます。片歌かたうたは、片歌かたうたどうしあはせるもので、けっして、短歌たんか一組ひとくみにはなりません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
元来何だって、こんの無地のはかまなんぞ穿くんだい。第一だいちあれからしておつだね。そうして塩風に吹かれつけているせいか、どうも、色が黒いね。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
座中では男のうち第一いっち年下の二十七で、少々わかわかしいのも気の弱そうに見えるのが、今夜の会には打ってつけたような野辺送りの帰りと云う。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『ヤイヤイ。任して置きねえて事よ。愚物どじ……首領かしらをうまく落さにゃならねえんじゃねえか……よッ、こいつが第一でえいちだァな……』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
林「第一でいいち剣術きんじつを知りませんから武士ぼしにはなれましねえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)