“愚物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐぶつ75.0%
ばか20.0%
どじ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は平生から世間へ出る多くの人が、出るとすぐ書物に遠ざかってしまうのを、さも下らない愚物ぐぶつのように細君の前でののしっていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『それぢや、はなしにならないわ』とあいちやんは自棄やけになつて、『なんて、愚物ばかなんだらう!』とひながら、けたなか這入はいりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『ヤイヤイ。任して置きねえて事よ。愚物どじ……首領かしらをうまく落さにゃならねえんじゃねえか……よッ、こいつが第一でえいちだァな……』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)