“稱”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
とな42.7%
しよう19.8%
たゝ12.5%
4.2%
たた4.2%
4.2%
せう3.1%
3.1%
しやう2.1%
1.0%
たゝへ1.0%
となへ1.0%
まを1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だからとなごとのうちにも、かみのお言葉ことばがあり、ものがたりのうちにも、かみのお言葉ことばはさまれてゐるもの、とかんがしたのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ある學者がくしやのごときは、土器どきらない人間生活にんげんせいかつ野蠻的生活やばんてきせいかつ土器どきをもつ人間にんげん生活せいかつ半開生活はんかいせいかつしようして區別くべつするくらゐであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
我はひとりの大いなる貴き君が他のかゝる君に迎へられ、かれらをかしむる天上のかてをばともにたゝふるを見き 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かさ/\とかわいて、うづつて、ごと眞中まんなかあなのあいた、こゝを一寸ちよつとたばにしてゆはへてある……瓦煎餅かはらせんべいけたやうなものである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すべて木の葉の中で、あまが下の王妃の君ともたたふべき公孫樹いてふの葉、——新山堂の境内の天聳あまそゝ母樹はゝぎの枝から、星の降る夜の夜心に、ひらり/\と舞ひ離れて來たものであらう。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
はりに、青柳あをやぎ女郎花をみなへし松風まつかぜ羽衣はごろも夕顏ゆふがほ日中ひなか日暮ひぐれほたるひかる。(太公望たいこうばう)はふうするごとくで、殺生道具せつしやうだうぐ阿彌陀あみだなり。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たとへば、淡路あはぢ和泉いづみあひだうみは、古來こらい茅渟ちぬうみせうたつたのを、今日こんにちはこの名稱めいせうばないで和泉洋いづみなだまたは大阪灣おほさかわんせうしてゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
南新川、北新川は大江戸の昔から酒の街とつてるさうだ。その南北新川街の間を流れる新川の河岸かしには今しがた數艘の酒舟が着いた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
日本にほんでも徳川柳營とくがはりうえいにおいて、いつのころからか『地震ぢしん』としやうして、はめて頑丈ぐわんぜうな一しつをつくり、地震ぢしんさいげこむことをかんがへ、安政大震あんせいだいしんのち
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
顏を蔽うて恥を知れ! あの方はお前の眼をめるやうなことを、一寸でも仰しやつたか。
こゝ江戸えど新吉原町しんよしはらまち松葉屋半左衞門まつばやはんざゑもんかゝへ遊女いうぢよ瀬川せがはをつとかたきうちしより大岡殿の裁許さいきよとなり父の讐迄あだまでうち孝貞かうていの名をあらは而已のみ遊女いうぢよかゞみたゝへられそれため花街くるわ繁昌はんじやうせし由來を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
渡世とせいに致居るやと有に主税之助多兵衞は渡り徒士かちげふと仕つり候と言へば所は何處にて苗字めうじは何と申やととはるゝに住所は小柳こやなぎ町一丁目にて切首きりくび多兵衞ととなへ候と申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まひを列ねてあたはらひ、歌を聞きて仇を伏しき。すなはち夢にさとりて神祇をゐやまひたまひき、所以このゆゑに賢后とまを一〇。烟を望みて黎元を撫でたまひき、今に聖帝と傳ふ一一