“公孫樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちょう62.2%
いてふ18.9%
いちょうのき10.8%
こうそんじゅ5.4%
こうそんじゆ2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今なお芝田村町しばたむらちょうに残っている公孫樹いちょうの如く徳川氏入国にゅうごく以前からの古木だといい伝えられているものも少くはない。
公孫樹いちょうの大木の真上にあたって、五帝星座がかかっていて、玄中星が輝いていたが、一ツの簒奪星が流星となって、玄中星を横切ろうとした。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのさきに、お坊さんたちのモダンなすまいがあり、その角の公孫樹いちょうの下に寂しい場所に似合わない公衆電話がポツンと立っている。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
それから又苔類、士馬※すぎごけ類、羊齒しだ類、木賊とくさ類、蘇鐵そてつ類、公孫樹いてふ類、被子植物の中の單、雙子葉顯花植物類等にも、發光する種類があるさうだ。
光る生物 (旧字旧仮名) / 神田左京(著)
——すべて木の葉の中で、あまが下の王妃の君ともたたふべき公孫樹いてふの葉、——新山堂の境内の天聳あまそゝ母樹はゝぎの枝から、星の降る夜の夜心に、ひらり/\と舞ひ離れて來たものであらう。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
眞黄色まつきいろ公孫樹いてふ一本ひともと
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
笠森お仙、公孫樹いちょうのきのお藤、これは安永の代表的美人、しかしもうそれは過去の女で、この時代ではこのお杉が、一枚看板となっていた。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
公孫樹いちょうのきのお夏というからには、女に化けるに相違ない。素晴しい美男の拙者参って、あべこべに狐めをたぶらかそうぞ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
堂の横手芸人の背後うしろに巨大な公孫樹いちょうのきが立っていたが、まだ新芽は出ていなかった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ここにおいて浅草観音堂の銀杏はけだし東都の公孫樹こうそんじゅ中のかんたるものといわねばならぬ。
「今晩は旧暦によりますと、霜月しもつきの十六日。夜の十時には月高くお裏山の公孫樹こうそんじゅにかかって、老梟寒飢ろうきょうかんきに鳴く。一陣の疾風雑木林を渡って、颯々さつさつの声あり」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「今晩は陰暦十一月十六日、夜の十時には月高くお裏山の公孫樹こうそんじゅにかかって、老梟寒飢ろうきょうかんきに鳴く。一じん疾風しっぷう雑木林をわたって、颯々さつさつの声あり。ちょうど手頃でございますぞ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
公孫樹こうそんじゆ黄にして立つにふためきて野の霧くだる秋の夕暮
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)