“慣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
48.8%
なら39.8%
なれ2.4%
ならわ2.4%
1.9%
なる0.9%
0.5%
なじ0.5%
なつ0.5%
ならは0.5%
ならはし0.5%
ならわし0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
未だ浮世うきよれぬ御身なれば、思ひ煩らひ給ふもことわりなれども、六十路むそぢに近き此の老婆、いかでためしき事を申すべき、聞分け給ひしかや
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
予は病に余儀なくせられて、毎夜半およそ一時間がほど、床上に枯坐するならひなりき。その夜もいつもの頃、目覚めて床上に兀坐こつざしぬ。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
すべて物になるればその妙あり、山猟さんれふなれたる者は雪の足跡あしあとを見てそのけものをしり、またこれは今朝のあしあと、こは今ゆきしあとゝその時をもしる也。
垣がってあるのは、城郭生活のならわしで、少し大きな侍の家となれば、これになお、手飼の者の長屋だの何だのが、加わっているのである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
双方共朝飯を食いけていない一種の人類だと勘づいて見ると、自分の運命は坑夫にならない先から、もう、坑夫以下にり落ちていたと云う事が分った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すべて物になるればその妙あり、山猟さんれふなれたる者は雪の足跡あしあとを見てそのけものをしり、またこれは今朝のあしあと、こは今ゆきしあとゝその時をもしる也。
検温器を患者のわき揷入そうにゅうしたりして、失望したり、れったがったりしたが、外へ出ない時も、お銀にばかりまかせておけなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
で、いよいよ移居ひっこしを始めてこれに一朝ひとあさ全潰まるつぶれ。傷もいたんだが、何のそれしきの事にめげるものか。もう健康な時の心持はわすれたようで、全く憶出おもいだせず、何となくいたみなじんだ形だ。
「何より先に人猿どもを自分の味方になつけなければならない」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
金銭かねさへ儲かつたら、地獄へでも下りてくのが支那人のならはしである。手当が良いといふので、苦力は苦もなく集まつた。青年将校はそれを一まとめに船に乗せて、馬耳塞マルセーユをさして海へ出た。
この傘張のおきなも天主の御教を奉ずる人故、娘ともども「えけれしや」へは参るならはしであつたに、御祈の暇にも、娘は香炉をさげた「ろおれんぞ」の姿から、眼を離したと申す事がござない。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それ等を家の入口の上と、家庭内の祠の上とにかけるならわしがある。意匠の多くは美しく、そのある物は構造上に多分の手並を示している。
立者級の人で、常に脇役又は稍低目の脇役を振られけた人々がある。其等の人々は、自ら渋さを覗ふ。名人又は「芸の虫」など呼ばれた人々が、どうかすれば、道化畠に向うて、気随な活路を開く。
「詠」はうたとれて来たが、正確な用字例は、舞人の自ら諷誦フウシヨウする詞章である。