“翁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきな75.7%
おう11.3%
をう4.0%
しゅうと1.7%
おじ1.1%
おやじ1.1%
をぢ0.6%
ヲヂ0.6%
おうき0.6%
おぢ0.6%
じい0.6%
じいや0.6%
じじ0.6%
ぢゞ0.6%
オキナ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帝劇の屋根の上に翁(おきな)の像が突っ立っていたのも同様であった。(震災前)はじめは何だか突飛(とっぴ)な感じがしたがしかし直ぐ眼に馴れた。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
當(とう)時、私(わたし)の一家は長崎(さき)に住(す)んでゐた。その長崎(さき)には、下岡蓮杖翁(おう)と並(なら)んで、日本寫眞(しん)界(かい)の元祖(ぐわんそ)である上野彦馬翁(おう)が同じく住(す)んでゐた。
余(よ)前年(さきのとし)江戸に在(あり)し時右の事を先(さき)の山東翁(さんとうをう)にかたりしに、翁(をう)曰(いはく)世路(せいろ)の灘(なだ)は総滝(そたき)よりも危からん、世は足(あし)もとを見て渡(わた)るべきにやとて笑(わら)へり。
羅夫婦は子供夫婦と同じ室にいたが、新婦は孝行で、さながら生んだ子供のように翁(しゅうと)姑(しゅうとめ)に事(つか)えた。羅はまた帰りたいといった。翩翩はいった。
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
年紀(とし)六十に余れる隣の扇折(おうぎおり)の翁(おじ)が少(わか)き時は、夜ごとにその姿見たりし由、近き年は一年(ひととせ)に三たび、三月に一度(たび)など、たまたまならでは人の眼に触れずという。一尾ならず、二ツ三ツばかりある。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤々と禿(は)げた、肥(ふと)った翁(おやじ)が丸い鉄火鉢(てつひばち)を膝子(ひざっこ)のように抱いて、睡(ねむ)たそうに店番をしていた唐物屋(からものや)は、長崎屋と言った。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
かくても始末は善しと謂ふかと、翁(をぢ)は打蹙(うちひそ)むべきを強(し)ひて易(か)へたるやうの笑(ゑみ)を洩(もら)せば、満枝はその言了(いひをは)せしを喜べるやうに笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
知る人のなくなるが多き故(フル)さとに、ひとりある翁(ヲヂ) 千代もかくもが
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
のっそり近寄っていったのを知ってか知らずか、老神官は翁(おうき)の面のような顔に、灰汁ぬけした怒気を漲らしながら、なおけたたましく鳥刺しをきめつけました。
琅玕(らうかん)の断崖(きりぎし)づたひ投網(とあみ)うつ漁(いさり)の翁(おぢ)の
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
失望落胆(らくたん)に沈んでいる時にも、もしこれがソクラテス翁(じい)さんであったら、この一刹那(いっせつな)を如何(いか)に処するであろう、と振返って、静(しずか)に焦立(いらだ)つ精神を鎮(しず)めてみると
ソクラテス (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
さっき、鋭い呼笛(よびこ)の音(ね)がし、つづいて主屋の方から、悲鳴や、襖、障子を蹴ひらく音や、走り廻る音が聞こえて来、僕(しもべ)の三平翁(じいや)が、あわただしく様子を見に行ったがまだ帰って来ない。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
むかしむかし翁(じじ)は山へ柴刈(しばかり)に
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
むかし/\翁(ぢゞ)は山(やま)へ柴刈(しばかり)に
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「君(キミ)」「雪(ユキ)」「御酒(ミキ)」「杯(ツキ)」「沖(オキ)」「切(キ)る」「垣(カキ)」「崎(サキ)」「翁(オキナ)」「昨日(キノフ)」「清(キヨ)」「常盤(トキハ)」「明(アキラメ)」「幸(サキハヒ)」「杜若(カキツハタ)」「行き」「蒔(マ)き」「分き」「吹き」「着(キ)」
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)