“洩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
80.1%
もら18.0%
もれ1.5%
もる0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫君の最後が普通の死でないことをほかへらすまいとしていても、自然に事実は事実として人が悟ってしまうことであろうと思い
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
あんまひどすぎる」と一語ひとことわずかにもらし得たばかり。妻は涙の泉もかれたかだ自分の顔を見て血の気のないくちびるをわなわなとふるわしている。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
盗人ぬすびと足痕あしあとを犬のように探れない鼻で実際香が嗅げようか、舌にしてもその例にもれない、触感も至って不完全なもので
大きな怪物 (新字新仮名) / 平井金三(著)
通り懸りけるに山下の溷際どぶぎは深網笠ふかあみがさの浪人者ぼろ/\したる身形みなりにて上には丸に三ツ引の定紋ぢやうもんつきたる黒絽くろろほたるもるばかりの古き羽織を着しうたひをうたひながら御憐愍ごれんみんをと云て往來の者に手の内を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)