“怪談”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわいだん50.0%
かいだん14.3%
おばけばなし7.1%
おばけ7.1%
けえだん7.1%
はなし7.1%
ばけばなし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半次郎はんじらうが雨の怪談くわいだんに始めておいとの手を取つたのも矢張やはりかゝる家の一間ひとまであつたらう。長吉ちやうきちなんともへぬ恍惚くわうこつ悲哀ひあいとを感じた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「ははあ、また“金属Q”の怪談かいだんか。きみも若いくせにおばけばなしにこるなんて、おかしいよ。良くいっても、きみがおとぎばなしをひとつ作ったというにすぎない」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
毛唐って奴は元来ゾッコン怪談おばけばなしが好きなんだそうで……つまらねえものを怪談おばけにしちまう癖があるんだそうですが
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
毛唐って奴は元来ゾッコン怪談おばけばなしが好きなんだそうで……つまらねえものを怪談おばけにしちまう癖があるんだそうですが
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「親分、世の中に怪談けえだんというものはあるでしょうか」
その真似をして林家正藏はやしやしょうぞうという怪談師が、今戸いまどに心中のあった時に『たった今戸心中噺』と標題を置き拵えた怪談はなしたいして評がかったという事でござります。
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聞くようですがね、お国の方では迷信がひどくはありませんか。お怪談ばけばなしなんぞが……前に僕は誰れかに聞いたっけ、そんな話は寒い国ほど盛んだって。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)