“車輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやりん37.5%
くるま21.9%
しゃりん21.9%
タイヤ6.3%
こま3.1%
3.1%
わっぱ3.1%
ラ・ルウ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とき流行りうかうといへば、べつして婦人ふじん見得みえ憧憬しようけいまとにする……まととなれば、金銀きんぎんあひかゞやく。ゆみまなぶものの、三年さんねん凝視ぎようしひとみにはまとしらみおほきさ車輪しやりんである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それは旅行馬車タランタスでもなければ軽馬車カリャースカでもなく、そうかといって半蓋馬車ブリーチカにも似ていないで、寧ろ上出来の西瓜に車輪くるまを取りつけたような恰好をしていた。
自転車屋じてんしゃやみせに、古自転車ふるじてんしゃが、幾台いくだいならべられてありました。タイヤはよごれて、車輪しゃりんがさびていました。一つ、一つに値段ねだんがついていました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
従って、それ程頻繁に自動車の通る途ではないから、其処の路上に、残雪に濡れて確然はっきりと印された新しい車輪タイヤの跡を発見することは、比較的容易な仕事だった。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
車輪こまの轂に 梨の芯
梶井君 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
宗近君の車が、小野さんの下宿の前で、車輪おとを留めた時、小野さんはちょうど午飯ひるめしを済ましたばかりである。ぜんが出ている。飯櫃めしびつも引かれずにある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ええ、確かに手応てごたえがありましたよ。この駅のホンの一丁程向うの陸橋ブリッジの下です。しかもねえ、機関車おかま車輪わっぱにゃあ、今度ア女の髪の毛が引ッ掛ってましたよ。豚じゃねえんです——」
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
私が活動写真を観て、始めて芸術的感激をうけたのは「車輪ラ・ルウ」が巴里で封切された時だ。
観て忘れる (新字旧仮名) / 岸田国士(著)