“鋤焼”の読み方と例文
読み方割合
すきやき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「牛肉の鋤焼すきやきかな。……そう、それがよかろう。みんなで、つっつけるからな。……恭一、お前、肉屋まで走って行って来ないか。」
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そんな風だから、牛肉と云ったって鋤焼すきやきなどはめったに食べられず、わずかに肉の切れっ端が一ひらか二片浮いているようなものばかりを食べさせられる。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ポケットに残っていた五十銭玉を、東中洲の盛り場で投出して、飯付めしつき十五銭の鋤焼すきやきを二人前詰込んだ吾輩は、悠々とステッキを振り振り停車場へ引返した。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)