“建場”の読み方と例文
読み方割合
たてば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山中さんちううらにて晝食ちうじき古代こだいそつくりの建場たてばながら、さけなることおどろくばかり、斑鯛ふだひ?の煮肴にざかなはまぐりつゆしたをたゝいてあぢはふにへたり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つがず歩行續けし事なれば友次郎は夜前の始末しまつを話すべきひまなかりしが最早惡者の追ひ來るべき心づかひなしとてお花は友次郎に打向うちむかひ昨日大野とやら云建場たてば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それからのちのことはさわも知っている、彼は三条へいって建場たてば馬子まごになり、そこで知りあった人に拾われて、六日町の吉野屋吉兵衛という宿屋へ住み込んだ。
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)