“打向”の読み方と例文
読み方割合
うちむか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と呟(つぶや)いて一(ひと)ツ溜息(ためいき)する。……橋詰(はしづめ)から打向(うちむか)ふ眞直(まつすぐ)な前途(ゆくて)は、土塀(どべい)の續(つゞ)いた場末(ばすゑ)の屋敷町(やしきまち)で、門(かど)の軒(のき)もまばらだけれども、其(それ)でも兩側(りやうがは)は家續(いへつゞ)き……
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
も繼(つが)ず歩行續けし事なれば友次郎は夜前の始末(しまつ)を話すべき隙(ひま)なかりしが最早惡者の追ひ來るべき心遣(づか)ひなしとてお花は友次郎に打向(うちむか)ひ昨日大野とやら云建場(たてば)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
斯(かく)も不規則なる所夫(おっと)に仕え細君が能(よ)く苦情を鳴(なら)さぬと思えば余は益々訝(いぶか)しさに堪(た)えず、終(つい)に帳番に打向(うちむか)いて打附(うちつけ)に問いたる所、目科の名前が余の口より離れ切るや切らぬうち帳番は怫然(ふつぜん)と色を作(な)し
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)