“母屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもや93.0%
もや7.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その離れは母屋(おもや)から庭を隔てて十間程奥に、一軒ポツンと建っている小さな洋館であったが、母屋から真直(まっすぐ)に長い廊下が通じていた。
火縄銃 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかし泉太も繁もこの下宿へ移って来たことをめずらしそうにして、離座敷から母屋(おもや)の方へ通う廊下をしきりに往(い)ったり来たりした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
母屋(もや)の几帳のかたびらひきあげて、いとやをら入り給ふとすれど、みな静まれる夜の御衣(おんぞ)のけはひ、柔らかなるしもいと著(しる)かりけり。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜は母屋(もや)の囲炉裏ばたをおのれの働く場所として、主人らの食膳(しょくぜん)に上る野菜という野菜は皆この男の手造りにして来たものであった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)