“花片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなびら97.6%
かへん1.2%
はなひら1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくすると、毛蟲けむしが、こと/″\眞白まつしろてふになつて、えだにも、にも、ふたゝ花片はなびららしてつてみだるゝ。幾千いくせんともかずらない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
花の外面に多くの白毛が生じており、六ぺん花片かへん(実は萼片がくへんであって花弁はなく、萼片が花弁状をなしている)の内面は色が暗紫赤色あんしせきしょくていしている。花内かない多雄蕊たゆうずい多雌蕊たしずいとがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
大方おおかたこの花片はなひらは、うるさ町方まちかたから逃げて来て、遊んでいるのでございましょう。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)