“花魁”の読み方と例文
読み方割合
おいらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『上流の方々の亡くなられたのは、ほんとにほんとにお気の毒ですが、こんな吉原の花魁おいらんなんか、死んでしまった方がよござんすね』
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
麦藁の花魁おいらんがあかい袂を軽くなびかせて、紙細工の蝶のはねがひらひらと白くもつれ合っているのも、のどかな春らしい影を作っていた。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此の長崎にて切支丹の御検分おんあらためことのほか厳しくなり、丸山の妓楼の花魁おいらん衆にまで御奉行、水尾様御工夫の踏絵の御調べあるべしとなり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)