“蝿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はえ75.0%
はへ16.7%
はい4.2%
はひ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、自分をいるようにその物足らない気分を打ち消すために、先ほどから明るい障子に羽根を休めているはえに強く視線を集めようとした。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
藤木川ふぢきがはの岸を徘徊はいくわいすれば、孟宗まうそうは黄に、梅花ばいくわは白く、春風しゆんぷうほとんおもてを吹くが如し。たまたま路傍の大石たいせきに一匹のはへのとまれるあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二日目の昼過ぎお梅どん母家おもやの方い行ってて、夫は私の寝顔見ながら団扇うちわはい追うてた、そしたら光子さんが寝惚ねぼけたように「姉ちゃん」いいながら私の方い寄ってうとしなさるのんで
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
はひの両手をむが可笑をかしさに。
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)