“母家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもや98.2%
もや1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入口の六畳、母家(おもや)のお勝手に向いた方には、娘のお君が、恐怖と悲嘆に打ちひしがれながらも、精いっぱいの緊張で平次を迎えます。
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そこと正文夫婦の住む母家(おもや)との間には一見して判る気風の相違が現れてゐた。正雄はそこへ近づかないやうに云ひふくめられてゐた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
低く発(おこ)りて物に遮(さへぎ)られたれば、何の火とも弁(わきま)へ難くて、その迸発(ほとばしり)の朱(あか)く烟(けむ)れる中に、母家(もや)と土蔵との影は朧(おぼろ)に顕(あらは)るるともなく奪はれて、瞬(またた)くばかりに消失せしは、風の強きに吹敷れたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)