“はひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハヒ
語句割合
53.8%
這入18.9%
17.8%
匍匐2.4%
1.2%
入港1.2%
1.2%
入場0.6%
入学0.6%
入社0.6%
白灰0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、息切いきぎれのするまぶたさつと、めたちからはひつて、鸚鵡あうむむねしたとおもふ、くちばしもがいてけて、カツキとんだ小指こゆび一節ひとふし
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこで本町橋の東詰ひがしづめまで引き上げて、二にんたもとを分ち、堀は石川と米倉とを借りて、西町奉行所へ連れて帰り、跡部は城へ這入はひつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
からははひにあともとゞめずけぶりはそら棚引たなびゆるを、うれしやわが執着しふちやくのこらざりけるよと打眺うちながむれば、つきやもりくるのきばにかぜのおときよし。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このことばにはげまされ、我は彼のあとより匍匐はひつゝわが足圓の上を踏むまでしひて身をすゝましむ 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
自分の頭にたかツたはひは、自分で逐ふさ。つまづいたツて、倒れたツて、人は何でも自分の力で、自分の行く道をひらいて行ツた方が、一番安心だ。それがまた生存せいぞんの意義にも適してゐるといふもんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
『越後米を積んで、雲海丸の入港はひつたのは、昨日きのふだつたか一昨日おととひだつたか、野村君?』と竹山が云つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
くらし居たりしが如何なるえんか其後家ごけの處へ兄清兵衞がはひこみそれより辛抱しんばうして段々とかせぎ出し夫に又女房が勿々なか/\針仕事はりしごとよくこゝ彼處かしこにて頼まれ夫婦にてかせぎしかばたちまち三四年のあひだに金が出來て普請ふしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロミオ なんと、れいとほりに斷口上ことわりこうじゃううて入場はひったものか、たゞしはしにせうか?
でも数へ年で僅か六歳の、然も私の様に尫弱かよわい者の入学はひるのは、余り例のない事であつた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一週間許り以前に長野と云ふ男が助手といふ名で入社はひつた。竹山が来ると同時に社内の空気も紙面の体裁も一新されて、野村も上島も怠ける訳にいかなくなつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
十一月中旬なかばの夜は既にけ行きぬれど、梅子はいまだ枕にもかざるなり、乳母なる老婆はかたはら近く座を占めて、我がかしらにも似たらん火鉢の白灰はひかきならしつゝ、梅子をうらみつかき口説くどきつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
はひやみのしはぶきれて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はひの両手をむが可笑をかしさに。
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)