“ばえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.6%
8.7%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コルトーのバラードにおける出来ばえは、ワルツ以上に見事なもので、その颯爽味さっそうみと、含蓄の美しさは、名人芸の至極と言ってよい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
人間が死んで、蠅が死なないのはおかしいが、もし手にとって、顕微鏡を持つまでもなく肉眼でよく見るならば、この蠅がただの蠅ではなく、ロボットばえであることを発見したであろう。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばえだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひらたという川蝦かわえびや、やなぎばえもいたが、鮒のほうが多く、それも三寸くらいの手ごろな、——というのは私がべるのに、という意味であるが、——形のものであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あの医者だってお前にゃひどく怒ってるぜ、——『恩知らずの腕白者』って言ってたんだ。で、手つ取りばええとこを言っちまえば、まずこうだ。お前は自分の組の方へはけえれねえ。