“ばや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
52.2%
17.4%
流行13.0%
4.3%
4.3%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有松氏の顔は名代の痘痕面あばたづらなので、その窪みに入り込んだ砂利は、おいそれととりばや穿ほじくり出す事が出来なかつたのだ。
内裏雛だいりびな、五人ばやし、左近さこんの桜、右近うこんたちばな雪洞ぼんぼり屏風びやうぶ蒔絵まきゑの道具、——もう一度この土蔵の中にさう云ふ物を飾つて見たい、——と申すのが心願でございました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
新しい画流行ばやりの現代では、誰もこういうものを描く人がなくなって、やがて美人画は跡を断つに至るだろうと思います。
「汐くみ」の画に就いて (新字新仮名) / 上村松園(著)
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばやだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひらたという川蝦かわえびや、やなぎばやもいたが、鮒のほうが多く、それも三寸くらいの手ごろな、——というのは私がべるのに、という意味であるが、——形のものであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
四方あたりを見廻はしながら森厳かう/″\しき玄関前にさしかゝり、御頼申おたのまをすと二三度いへば鼠衣の青黛頭せいたいあたま、可愛らしき小坊主の、おゝと答へて障子引き開けしが、応接に慣れたるものの眼ばやく人を見て
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
するとやがて、西山荘の裏門から、ひとりの男が、おそろしいすばやさで走って来た。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花を捧げて足ばや木橋きばしをよぎる
無題 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)