“野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
70.2%
18.2%
6.1%
3.5%
はら0.5%
やら0.5%
0.5%
フィルド0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やまや、や、たにべるものがなくなってしまうと、人間にんげん村里むさざとおそってきます。そして、人間にんげんべたり、家畜かちくったりします。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
十常侍の徒輩が、あまりにも賢を追い邪を容れて、目をおおうばかりな暴状に、官吏がいやになって、に隠れていた者でございます
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉隠よなばり浪柴なみしば」は、大和磯城しき郡、初瀬はせ町の東方一里にあり、持統天皇もこの浪芝野なみしばぬのあたりに行幸あらせられたことがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
」であるとか、「ツヌ」であるとか、「シヌブ」、「シヌ」という風な現在「の」と発音するものは、昔は「ぬ」と言って、その「ぬ」には「怒」を使って「奴」を使った例はない。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
こんな良い空を勝手に仰ぎながら広い「はらっぱ」を歩いて居る人が有ろうと思うと、斯うして居る自分がなさけなくなって来る。そうした人達がうらやましい様な、ねたましい様な気がする。
秋風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
われは常陸のやらにして
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
後、漸く山の主神に仕へる処女を定めて、一人野山に別居させる様になつて、ミヤの起りとなつた。山の神に仕へる巫女が、野宮に居て、祭り日には神に代つて来る様にもなつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そんな方面へ発展させたら、人類学も大分広いフィルドがあるだろうと思っている。
先生を囲る話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)