“村里”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらざと68.2%
むらさと13.6%
そんり9.1%
むさざと4.5%
ソンリ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利根川とねがはながれ汎濫はんらんして、に、はたけに、村里むらざとに、みづ引殘ひきのこつて、つきとしぎてもれないで、のまゝ溜水たまりみづつたのがあります。……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
胡桃くるみ澤胡桃さはくるみなどゝいふは、山毛欅ぶななぞとおなじやうに、ふかはやしなかにはえないで、村里むらさとつたはうえてです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
張文遠ちょうぶんえんという者だった。村里そんりへの配布は張にまかせ、黄昏たそがれごろ、宋江は、役署を出て、いつも見馴れた町角へかかってきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やまや、や、たにべるものがなくなってしまうと、人間にんげん村里むさざとおそってきます。そして、人間にんげんべたり、家畜かちくったりします。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
コノ四国ハ、二十年余ノ兵乱ニツテ、民屋ミンヲクハ兵火ニカカリ、村里ソンリノ業ハ破レ、田野ハ芒草バウサウオホハレ、五年三年ノ間ハ、ナホ、耕農モ整ハズ、五穀ノ満ツル日モナカラン。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)