“野路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のじ38.2%
のみち30.9%
のぢ29.1%
ノジ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は部落の裏を巧みに縫って、やがて一本の街道を早足で横切ると、あとはいちめんな野路(のじ)だった。それも尽きて、野末(のずえ)の山を見ると
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最(も)う其(そ)の門(もん)を出(で)はなれて、やがて野路(のみち)へ掛(かゝ)る處(ところ)で、横道(よこみち)から出(で)て前(まへ)へ來(き)て通(とほ)る車(くるま)の上(うへ)に、蒋生(しやうせい)日頃(ひごろ)大好物(だいかうぶつ)の、素敵(すてき)と云(い)ふのが乘(の)つて居(ゐ)た。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
築山陰(つきやまかげ)の野路(のぢ)を写せる径(こみち)を行けば、蹈処無(ふみどころな)く地を這(は)ふ葛(くず)の乱れ生(お)ひて、草藤(くさふぢ)、金線草(みづひき)、紫茉莉(おしろい)の色々、茅萱(かや)、穂薄(ほすすき)の露滋(つゆしげ)く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えば小(コ)スミレ、茜(アカネ)スミレ、野路(ノジ)スミレ、深山(ミヤマ)スミレ、立(タチ)スミレ、源氏(ゲンジ)スミレ、円葉(マルバ)スミレあるいは黄(キ)スミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)