“野暮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぼ99.4%
じみ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ト云うと天覧をあおぐということが無理なことになるが、今更野暮やぼを云っても何の役にも立たぬ。悩むがよいサ。苦むがよいサ。」
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すべての取りまわしも野暮やぼではない。しかしその野暮でないのをひけらかすような処に、お絹には堪まらないほど不快の点が多かった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かの時は華美はでから野暮じみへと感染かぶれたが、このたびは、その反対で、野暮の上塗が次第にげてようや木地きじ華美はでに戻る。両人とも顔を合わせれば、ただたわぶれるばかり、落着いて談話はなしなどした事更に無し。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)