“錦絵”のいろいろな読み方と例文
旧字:錦繪
読み方割合
にしきえ97.1%
にしきゑ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあたりには今も明治時代の異国情調が漂っていて、ときによると彼自身が古い錦絵にしきえの人物であるような錯覚さっかくさえ起るのであった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だがその芝居は、重吉の経験した戦争ではなく、その頃錦絵にしきえに描いて売り出していた「原田重吉玄武門破りの図」をそっくり演じた。
壁に張つてあるすゝけた西南戦争の錦絵にしきゑわたし子供心こどもごゝろによく覚えてた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
いつか話した錦絵にしきゑを見せるからお寄りな、種々いろいろのがあるからとそでを捉らへて離れぬに、美登利は無言にうなづいて、びた折戸の庭口より入れば、広からねども鉢ものをかしく並びて、軒につり忍艸しのぶ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)