“広野”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣野
読み方割合
ひろの65.6%
こうや28.1%
くわうや3.1%
ヒロノ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎たろうは、もしや、おじいさんが、この真夜中まよなか雪道ゆきみちまよって、あちらの広野ひろのをうろついていなさるのではなかろうかと心配しんぱいしました。
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
その広野こうやあお着物きものをきて、あたま淡紅色うすべにいろぬのをかけて、かおかくし、しろうまって馬子まごかれながら、とぼとぼとやまほうしてゆくおんながありました。
生きた人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとへば、一寸した空地に高さ一丈位の木が立つてゐて、それに日があたつてゐるのを見て或る感じを得たとすれば、空地を広野くわうやにし、木を大木にし、日を朝日か夕日にし、のみならず
弓町より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
轟々ごうごうの音をたてて走る。イマハ山中ヤマナカ、イマハハマ、イマハ鉄橋、ワタルゾト思ウ間モナクトンネルノ、闇ヲトオッテ広野ヒロノハラ、どんどん過ぎて、ああ、過ぎて行く。
(新字新仮名) / 太宰治(著)