“乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:乘
読み方割合
の77.4%
じょう8.0%
のり7.0%
のっ4.0%
じよう0.9%
か0.6%
のっか0.6%
じやう0.3%
で0.3%
のつ0.3%
め0.3%
ジヨウジ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、露子(つゆこ)は、いうにいわれぬ懐(なつ)かしい、遠(とお)い感(かん)じがしまして、このいい音(おと)のするオルガンは船(ふね)に乗(の)ってきたのかと思(おも)いました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ジュリアは夜陰(やいん)に乗(じょう)じてポントスの寝室を襲い、まずナイフで一撃を加え、それからあのレコードで『赤い苺の実』を鳴らしたんです。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もちろん普通には乗(のり)こなしているに違いないが、他の連中の馬術があまり達者過ぎるために、際立って危なっかしく無調法に見える。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は風邪を押していたので段々と疲労を覚えて困っていると、この日路傍に馬方がいて、『帰り馬で安いから乗(のっ)て下さい。』と勧めた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
剰(あまつさ)へ酔(よひ)に乗(じよう)じて、三人(さんにん)おの/\、其(そ)の中(うち)三婦人(さんふじん)の像(ざう)を指(ゆびさ)し、勝手(かつて)に撰取(よりど)りに、おのれに配(はい)して、胸(むね)を撫(な)で、腕(うで)を圧(お)し、耳(みゝ)を引(ひ)く。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
あとは散漫に美禰子の事が頭(あたま)に浮(うか)んで来(く)る。美禰子の顔(かほ)や手(て)や、襟や、帯や、着物(きもの)やらを、想像に任せて、乗(か)けたり除(わ)つたりしてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
由「私(わし)は馬(むま)をいたゞきたいが、馬に乗(のっか)って捉(つかま)ってヒョコ/\往(い)くなア好い心持で、馬をねえ……女中さん」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夜(よ)の明(あ)くるを待(まつ)て人夫は鍋(なべ)と米(こめ)とを携(たづさ)へ、渓流(けいりゆう)に下(くだ)り飯を炊煑して上(のぼ)り来(きた)る、一行初(はじ)めて腹(はら)を充(み)たし、勢に乗(じやう)じて山を降(くだ)り、三長沢支流を溯(さかのぼ)る、此河は利根の本源と殆(ほとん)ど長を等(ひとし)くし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
守っておった令嬢はこいつ少しは乗(で)きるなと疳違(かんちがい)をしたものと見えて「いつか夏目さんといっしょに皆でウィンブルドンへでも行ったらどうでしょう」
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なに彼(あ)の人(ひと)はね疝気(せんき)が起(おこ)つていけないツてえから、私(わたし)がアノそれは薬を飲んだつて無益(むだ)でございます、仰向(あふむ)けに寐(ね)て、脇差(わきざし)の小柄(こづか)を腹(はら)の上に乗(のつ)けてお置きなさいと云(い)つたんで。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「唯今、乗(め)した処へ。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
凡隊中患難(クハンナン)相救(アヒスクヒ) 困厄(コンヤク)相護(アヒマモ)リ 義気(ギキ)相責(セメ) 条理(ヂヤウリ)相糺(アヒタダシ) 若クハ独断(ドクダン)果激(クハゲキ) 儕輩(サイハイ)ノ妨(サマタゲ)ヲ成シ 若クハ儕輩(サイハイ)相推(アヒオ)シ 乗(ジヨウジ)レ勢(イキホヒニ)テ他人ノ妨(サマタゲ)ヲ為ス 是尤(モツトモ)慎(ツヽシ)ム 可キ所 敢(アヘ)テ 或(アルヒハ)犯(オカ)ス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)