“妨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さまた81.1%
さまたげ15.2%
さま0.6%
さまたぐ0.6%
さまだ0.6%
たが0.6%
ふせ0.6%
サマタゲ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕も拔群ですが、何よりの特色はその輕捷けいせふな身體で、もう一つの特色は、さまたげる者は殺さずんばまない、鬼畜の如き殘虐ざんぎやく性でした。
ひと口に自由といえば我儘わがままのように聞こゆれども、決してしからず。自由とは、他人のさまたげをなさずして我が心のままに事を行うの義なり。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
僕は一本の巻煙草まきたばこを呑み切ったあとでまた整理にかかった。今度は作のためにわれ一人いちにんの世界をさまたげられるおそれなしに、書架の二段目を一気に片づけた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昇進を願わば華族にまじわるべし、またこれをさまたぐる者なし。これに遠ざかるもこれにまじわるも、果してその身に何の軽重けいちょうを致すべきや。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あづかる者ゆゑ天下の條目でうもく成敗せいはいの道も少は心得つらんが中にも重きばつといふは婚姻こんいんさまだげの罪科ざいくわなり之をばおもく爲時は死罪しざいの刑に處する可し又かるくなす其時は遠島とする制規せいきなるが其方之等を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夫れ大人ひじりのりを立つる、ことわり必ず時に随ふ。いやしくも民にくぼさ有らば、何ぞ聖造ひじりのわざたがはむ。まさ山林やま披払ひらきはら宮室おほみや経営をさめつくりて、つゝしみて宝位たかみくらゐに臨み、以て元元おほみたからを鎮むべし。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
全力をあげて職務に勉励し、何等なんらの根拠なきによく余の計画を看破し、保険会社をして四十五万フランの損害をふせぎ得たり。
凡隊中患難クハンナン相救アヒスクヒ 困厄コンヤク相護アヒマモリ 義気ギキセメ 条理ヂヤウリ相糺アヒタダシ 若クハ独断ドクダン果激クハゲキ 儕輩サイハイサマタゲヲ成シ 若クハ儕輩サイハイ相推アヒオシ ジヨウジイキホヒニテ他人ノサマタゲヲ為ス 是モツトモツヽシム 可キ所 アヘテ アルヒハオカス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)