“罰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばち76.3%
ばつ15.1%
ばっ5.3%
バチ1.2%
キタ0.8%
とがめ0.4%
0.4%
ハタ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつとも信心の衆は、加持祈祷をして貰つたと言つちや金を持つて行く。が、鐵心道人はどうしても受取らねえ。ばちの當つた話で——」
「ばかな六部ろくぶめ。よけいなところへして、かみさまのおばつをうけたにちがいない。そのたたりがむらにかかってこなければいいが。」
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
今日いずれの国の法律をもってしても、殺人罪は一番重くばっせられる。間接ではあるけれども、ビジテリアンたちも又この罪をまぬかれない。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さう思うて、姥たちも、覺えたゞけの事は、郎女樣のみタマイブる樣にして、歌ひもし、語りもして參りました。教へたなど仰つては私めらが、バチを蒙らねばなりません。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
負気なく勅に 背く奴等ヤツコラを キタめつくして帰れ。日を経ず
橘曙覧 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
黄生うちゑみて『きに実を告げざりしとがめにやあらむ、うべなり、この厄に遇はむとはしたる。今や卿を知り得たり。卿もし疎くもてなさば艾もてくゆらしやらむ』
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「やっぱりッちゃ。それもお金だけとちごて、二人とも素ッ裸にしられてしもて、腰帯から足袋までもないようになるなんぞ、……」「そうでおま、そうでおま、罰でおまッせ。」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
カレ其大神に、備さに其兄の失にし鉤をハタれるさまを語り給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)