“乗出”のいろいろな読み方と例文
旧字:乘出
読み方割合
のりだ80.8%
のりいだ15.4%
のりい3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白襯衣君が、肩をそびやかして突立つったって、窓から半身はんしん乗出のりだしたと思うと、真赤な洋傘こうもりが一本、矢のように窓からスポリと飛込とびこんだ。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いと恐しき声にもおじず、お貞は一膝乗出のりいだして、看病疲れに繕わざる、乱れし衣紋えもんを繕いながら、胸を張りて、おもてを差向け
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
六六館に開かるる婦人慈善会に臨まんとして、在原伯ありわらはくの夫人貞子ていこかたは、麻布あざぶ市兵衛町いちべえちょうやかたを二頭立の馬車にて乗出のりいだせり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)