“現場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんじょう83.1%
げんば10.4%
げんぢやう2.6%
げんじよう1.3%
ここ1.3%
ヤマ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちは時を移さず現場げんじょうへ急行しました。死体はそのままになっておりましたから、俊夫君は非常に喜んで捜索に取りかかりました。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「蟻走は蟻走でも、わたしゃ下蟻走したギソウですけん、「現場げんば」に立ち会うたこた、一ぺんもないです。誰か、本蟻走ほんギソウに訊いて下さい」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
かれはたけたなりは一ぽんらないでまゝ駐在所ちうざいしよけつけた。巡査じゆんさはそれでもぐに官服くわんぷく被害者ひがいしやと一しよ現場げんぢやうられたかずあらためて手帖ててふめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この石器せつき人間にんげん使つかつたものであり、また、かような石器せつき使つかつた人間にんげん日本につぽんのこゝかしこにもんでゐたといふことを、現場げんじようつて研究けんきゆうし、本當ほんとうによくわかつてたのはあたらしいことであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「すると、勿論そのタンク機関車は、本屋のホームを通過してしまってから、現場ここで、一度停車したんでしょうな?」
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
ご承知の通り現場ヤマはさんざんにひっくりかえされていて、ひと眼で初犯の手口だということがわかる。だが、それは非常な綿密な人物で、証拠というほどのものはなにも残していません。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)