“巡査”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんさ32.4%
おまわり28.8%
じゆんさ13.5%
まわり13.5%
おまはり4.5%
まはり1.8%
おわまり0.9%
まわりさん0.9%
ガチャガチャ0.9%
スビルロ0.9%
フリック0.9%
ポリス0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは土曜日の朝早く裁判所さいばんしょに行って、いの一番に傍聴席ぼうちょうせきにはいった。巡査じゅんさとのけんかを目撃もくげきした人たちの多くがやはり来ていた。
『始めっからそうと分ってれば何でもなかったんですけれど——。一時は吃驚びっくりして、大騒ぎしたんですよ。巡査おまわりさんが来るやら——』
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「こんなことでおまへ世間せけんさわがしくてやうがないのでね、わたしところでも本當ほんたうこまつてしまふんだよ」内儀かみさんは巡査じゆんさ一寸ちよつとてさうして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのあとからポチが一所懸命吠えながら追っかけて行きますと、やがて泥棒は通りかかったお巡査まわりさんに捕まってしまいました。
犬と人形 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
「日曜日」と「汽車」とは電話や巡査おまはりさんと同じやうに、幾ら利用しようとも利用し過ぎるといふ法はないのだから。
本人とお巡査まはりさんとおつかさまとは茶の間の先の縁に腰をかけた。縁と云つても一尺五寸ほどの板ばりで、ごみと垢とで真黒になつて居る。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
「そんなら三人で泥坊ごっこしよう。あたしと栄ちゃんがお巡査まわりさんになるから、お前は泥坊におなんな」
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
折柄、悪いところへ巡査ガチャガチャが通り掛っても、丹造はひるまず折合ったところで、一円以下ではなかなかケリをつけなかった。
勧善懲悪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
友なる男は、アントニオ、物にや狂へると私語さゝやぎて、急に婦人をきつゝ、巡査スビルロ、希臘人、牧婦などにいでたちたる人の間を潛りてのがれ去りぬ。その聲を聞くに、ベルナルドオなりき。
弟は血だまりん中へ突っぷしてしまう、亭主プロブリオが驚いて戸外そとへ飛び出して巡査フリックを呼んでる暇に、その畜生ゴンズ辻馬車サバンに乗ってどっかへ行ってしまったというんだ。……それっきりさ。
「女泥棒! さあ出て行け! 巡査ポリス巡査ポリス!」とアマリヤはわめき出した。「あいつらシベリアへ追っぱらってやらなくちゃ! 出てくれ!」