“埃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほこり88.3%
ほこ5.0%
ごみ4.1%
ちり1.0%
あくた0.3%
0.3%
ぼこ0.2%
まみ0.2%
0.2%
エジプト0.2%
ゴミ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引きおろさせてみると、汚い風こそしておりますが、さすがに娘になる年配で、ほこりあかとにまみれながらも、不思議に美しさが輝きます。
黄色いほこりですぐ知れた。空地の草ッ原では、はや執行の寸前とみえ、正午しょううまこくの合図を待って、首斬り刀に水をそそぐばかりらしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これすなわち僕の若返りの工夫くふうである。要するに脳髄のうずいのうちに折々大掃除おおそうじを行って、すすごみあくたえだ等をみな払うことをしたい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
しかしきれいに掃除そうじをしようとするような心がけの人もない。ちりは積もってもあるべき物の数だけはそろった座敷に末摘花すえつむはなは暮らしていた。
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
塵とあくた甘眠うまいせむ
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
多祁理たけりとも、阿岐あきの宮
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぼこりだ。ひどい黄塵こうじんだ。しかし花見の喧騒ではない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四月の初めで、上野は櫻にまみれてゐた。群集はぞろ/\街を通つた。停車場にはいつもより人が多かつた。中には花見手拭を首に卷いた陽氣な群も交つてゐた。世の中は今駘然と春めき立つてゐる。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
一、新字ノ頭ニ、※アル者ハ、頭ノ語ナリ、他ノエ、イ、※、ユ、モ頭ノ語ニシテ、※アル者ハ、以下ノ単字頭ト知ルベシ。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
書す 紅海の尽きるあたり、風も月もほのかに、アラビアの山とエジプトの水が詩人の眸のなかに入ってきた。旅客の身はすでに天の果てにあり、それはそれとしてもふるさとでは遠く旅にありと思っていることだろう。
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
まづ其處では東海道、關西の海岸の松原なぞはゴミつぽいと思はれるやうな松原が、小サツパリした姿をあらはして一とで私の眼の膜を拂つて仕舞つた。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)