“女蝶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めちょう66.7%
めてふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上西門院の花園に、かの君もまだおさなく、自分もまだ小冠者こかじゃであった日の、女蝶めちょう男蝶おちょうのようなふたりがチラチラ相会うのである——。あわれ年ごろ恋いせの男の、狂い死にをも、見すごし給うか。
男蝶おちょう女蝶めちょうの子供はひと目見るより
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
綾羅りようらの袂ゆたかにひるがへるは花に休める女蝶めてふの翼か、蓮歩れんぽふしきふなるは蜻蛉かげろふの水に點ずるに似たり。折らば落ちん萩の露、ひろはば消えん玉篠たまざゝの、あはれにも亦あでやかなる其の姿。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)