“町家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちや48.3%
ちょうか41.6%
ちやうか7.9%
ちようか1.1%
ちょうにん1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時分時だというけれど、自分たちの住んでいた町家まちやのようにおつゆの匂いひとつただよってくるでもない。それも次郎吉には侘びしかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
端唄はうたが現す恋の苦労や浮世のあじきなさも、または浄瑠璃が歌う義理人情のわずらわしさをもまだ経験しない幸福な富裕な町家ちょうかの娘
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これはかねて私に帰依きえしてゐる或る町家ちやうかの一人娘が亡くなつたので、その親達から何かのしろにと言つて寄進して参つたから、娘の菩提ぼだいのためと思つて
著者ちよしやはこのときかれ反問はんもんして、きみはこの町家ちようか平家建ひらやだておもつてゐるかといつてみたが、該學生がいがくせいつぶかた眞相しんそう了解りようかいしたのは、其状況そのじようきよう暫時ざんじ熟視じゆくししたのちのことであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
近火の場合には武家も町家ちょうにんも豪家になると、大提灯または高張りを家前なり、軒下に掲げ、目じるしとして人々の便を計りました。