“了解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうかい31.0%
のみこ19.0%
わか15.5%
れうかい10.3%
わかり6.9%
りようかい3.4%
さとり3.4%
のみこめ3.4%
さと1.7%
はなしあい1.7%
わから1.7%
わけあい1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ご主人がインド人みたいなこわい顔のお客さんを引張ってこられて、そのひとが、あれからずっと同居している——と、了解りょうかいしていた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
家へ帰つて色々古い書物をあさつて見ると、封を解く呪文じゆもんだけはうにか了解のみこめたが、さて封を解いたものかうか一寸始末に困つた。
何とも了解わからぬやうな太甚はなはだしい田舎訛ゐなかなまりで、互に何事をか声高く語り合ふので、他の学生等はいづれも腹を抱へて笑はぬものは無い。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
其故それゆゑわたくしじゆくではこの規則きそく精神せいしん規則きそく根本こんぽんかへつて、各個人かくこじん都合つがふといふところを十ぶん了解れうかいせしむるといふ方針はうしんとつるのであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
私が熱心に貴方の事を思つてゐると云ふ事で御座います、それはお了解わかりに成つてゐるで御座いませう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
噴火前ふんかぜんには周圍しゆうい土地とちもちかれてふくらむような状態じようたいになることは、すで了解りようかいせられたであらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
汝の了解さとりふさはしきまで明らかなるゆきわたりたる言葉にてその説示されんことを願ふ、げにこゝにこそつぶさくべき事はあるなれ —二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
柏は話の経緯すじみち了解のみこめないので、不思議そうに吾々三人の顔を見較べていた。運転手は掴みかかるような権幕で、私の前へ躍出した。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
我れ知る汝は一切の事をすを得給う、またいかなる意志おぼしめしにても成すあたわざるなし、無知をもて道をおおう者は誰ぞや、かく我はみずか了解さとらざる事を言い、自ら知らざる測りがたき事を述べたり
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
毎年の事なので島の土人とも以前から了解はなしあいが出来ていて、襲撃される心配はない。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
取出とりいだし始て參上仕さんじやうつかまつり内々御聞申度事御座るに付是にてさけさかな御買下おかひくださるべし輕少すこしながら御土産おみやげなりと申故權三も一向に樣子やうす了解わからねば辭退じたいするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
じっさい着々活躍しつつあるとは、たとえ弥生の伊織と五人組とのあいだに、どんな了解わけあいがついているにせよ、それは、老翁はじめ五人組の正体同様
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)