“さとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サトリ
語句割合
41.1%
7.1%
菩提3.6%
了知3.6%
了解3.6%
悟道3.6%
感覚3.6%
理解3.6%
涅槃1.8%
体験1.8%
穎悟1.8%
1.8%
左部1.8%
彼岸1.8%
悟性1.8%
1.8%
正覚1.8%
法性1.8%
清涼池1.8%
理性1.8%
理想1.8%
聰明1.8%
自覚1.8%
覚証1.8%
1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町内第一ちやうないだいいち古老こらうで、こんしろ浴衣ゆかた二枚にまいかさねた禪門ぜんもんかね禪機ぜんき居士こじだとふが、さとりひらいてもまよつても、みなみいて近火きんくわではたまらない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今照りわたる、——さとりなき身にもひらくる
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
八九 心は正しき菩提さとりの要素を正しく修習し、執著無く、執著を棄つることを樂しみ、心の穢を盡し、知見を具する人は、現世に於て(すでに)涅槃に入れるなり。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汝等了知さとりをもて第三の天を動かす者よと、愛我等に滿つるが故に、汝の心にかなはせんとて少時しばらくしづまるとも我等の悦びることあらじ。 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
了解さとりの悪い人だ——それ、調里のことを四足しそくと言ふぢやないか。はゝゝゝゝ。しかし是は秘密だ。誰にも君、斯様なことは話さずに置いて呉れ給へ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
君の心もうちなごみ(小唄の節になりて)花の降る夕暮は、思へど思はぬ振りをして、なう、思ひやせに痩せ候ひしが……(再び我に返りたるが如く)教観けうくわん二門が何の真諦しんたい、三観十乗が何の悟道さとり
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
この珍貴ウヅ感覚さとりを授け給ふ、限り知られぬめぐみに充ちたよき人が、此世界の外に居られたのである。郎女は、塗香づこうをとり寄せて、まづ髪にふり灌ぎ、手に塗り、衣を薫るばかりに浄めた。(つゞく)
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
我は死せるにもあらずまた生けるにもあらざりき、汝すこし理解さとりだにあらば請ふ今自ら思へ、彼をも此をも共に失へるわが當時のさまを 二五—二七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つまり「酔生夢死」をしないということで、つまり涅槃さとりの世界に安住するその気持を歌ったもので、ボンヤリ一生を送らないということです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
ところで究竟ということは、つまり「究極」とか「終極」とか「最後」などという意味で、最終の最上なる涅槃さとりが、すなわち「究竟涅槃くきょうねはん」です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
何事も一生たった一度という「一」の体験さとりに生きている、あの菩薩の生活態度は、まさしくこの間の消息を、雄弁に物語っておると思います。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
そういう体験さとりを得たならば、何かきっと『所得』がある、いやありがたい利益や功徳くどくでもあろうなどと、思う人があるかも知れぬが、それも結局はないのだ
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
智慧ちえ権能ちからとは神にあり、智謀と穎悟さとりも彼に属す」る事を、この世の各方面にわたりて実証している。辞句の意味は説明せずしてあきらかである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
地のもといを我がえたりし時なんじいずこにありしや、汝もし穎悟さとりあらば言え、汝もし知らんには誰が度量どりょうを定めたりしや、誰が準縄はかりなわを地の上に張りたりしや、その基は何の上に置かれしや
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「自分も悟りの彼岸へ行った。人もまた悟りの彼岸へ行かしめた。あまねく一切の人々をみな行かしめ終わった。かくてわがさとりの道は成就された」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
すなわち「自らさとり、他をさとらしめ、さとりぎょうが完成した」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
このとき、栃木県第三区(安蘇、梁田、足利三郡)選出の衆議院議員田中正造は、群馬県人左部さとり彦次郎を助手として独力で被害調査に着手していた。
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
と、古人もいっておりますが、たとい、自分は仏にならずとも、せめて一切の人々を、のこらず彼岸さとりの世界へ渡したいというのが、大乗菩薩の理想です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
むなしき人は悟性さとりなし、その生るるよりして野驢馬のろばこまの如し」というが如き、余りに不当なる悪口というべきである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
余等二人に噛附んとするなるし、倉子は一声に「これ、プラト、怒るのじゃ無いよ、此お二人は恐しい方じゃ無いから」と、叱り附る、叱る心をさとりてか犬は再び寝台の下に隠れたれども
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
般若の智慧を磨け 要するに、この『心経』の一節は、三世の諸仏も、皆この般若の智慧によって、まさしく、ほんとうの正覚さとりを得られたのである。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
例えば函と蓋とが、方なれば方、円ければ円、恰好相応して少しもくいちがいのないように、無明の苦を抜かんと欲せば、正しく悲に宜しく、法性さとりの楽を与えんと欲せば、正しく慈に宜し。
親鸞 (新字新仮名) / 三木清(著)
この涅槃ねはんさとりへ達するには、どうしても、この智目と行足とが必要なのです。智慧の目と、実行の足、それは清涼池さとりへの唯一の道なのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
海のほとりにみとめ、憂ひのために心亂れ、その理性さとりをうしなひて犬の如く吠えたりき —二一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ところで、仏教の理想さとりの世界、すなわち彼岸とは、つまり仏陀ぶっだの世界ですから、彼岸へ到達するとか、彼岸へわたるとかいうことは、結局、仏となるということです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
あゝまことの聰明さとりあるものよ、くすしき詩のかげにかくるゝをしへを見よ 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さてこのお経は仏陀ぶっだになられた釈尊の、その自覚さとりの世界を最も端的に表現しておるお経ですが、その「大方広」ということばは、真理ということを象徴した言葉であり、「華厳」とは
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
菩提はすなわち、覚証さとりの世界です。で、つまり「阿耨多羅あのくたらみゃく菩提ぼだい」とは、訳していえば「無上正徧知むじょうしょうへんち」または「無上正等覚むじょうしょうとうがく」というべきであります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
この涅槃ねはんさとりへ達するには、どうしても、この智目と行足とが必要なのです。智慧の目と、実行の足、それは清涼池さとりへの唯一の道なのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)