“樣子”のいろいろな読み方と例文
新字:様子
読み方割合
やうす88.5%
ようす4.9%
さま3.3%
ふう3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樣子やうすくと、汽船會社きせんぐわいしや無錢たゞ景物けいぶつは、裏切うらぎられた。うも眞個ほんたうではないらしいのに、がつかりしたが、とき景色けしきわすれない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やまがたといひして、土地とち樣子ようすからその性質せいしつべて、そこに青々あを/\した野菜やさいいろを、印象深いんしようぶかくつかんで、しめしてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
末は何となる身ぞ、兩親ありながら大目に見てあらき詞をかけたる事も無く、樓の主が大切がる樣子さまも怪しきに、聞けば養女にもあらず親戚にてはもとより無く、姉なる人が身賣りの當時
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
思ひのまゝに遊びて母が泣きをと父親の事は忘れて、十五の春より不了簡をはじめぬ、男振にがみありて利發らしき眼ざし、色は黒けれど好き樣子ふうとて四隣あたりの娘どもが風説うはさも聞えけれど
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)