“練絹”の読み方と例文
読み方割合
ねりぎぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(いゝえたれりはしませんよ。)とましてふ、婦人をんな何時いつにか衣服きものいで全身ぜんしん練絹ねりぎぬのやうにあらはしてたのぢや。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この美女たちがいずれも長い裳裾もすそを曳き、薄い練絹ねりぎぬ被衣かつぎを微風になぶらせながら、れ違うとお互いにしとやかな会釈を交わしつつ
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ちょうど正面の松林がまばらになって、窓のごと隙間すきまを作っている向うから、そのえ返った銀光がピカピカと、練絹ねりぎぬのように輝いている。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)