“蝶々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうちょう63.4%
てふ/\22.0%
てふてふ7.3%
ちょうちょ2.4%
ちよう/\2.4%
バタフライ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白熱した日盛ひざかりに、よくも羽が焦げないと思ふ、白い蝶々ちょうちょうの、不意にスツと来て、飜々ひらひら擦違すれちがふのを、吃驚びっくりした顔をして見送つて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
花畑はなばたけへでもいてると、綺麗きれい蝶々てふ/\は、おびて、とまつたんです、ひと不思議ふしぎなのは、立像りつざうきざんだのが、ひざやはらかにすつとすはる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちやうど今日のやうな、秋の陽ざしの静かな日で、武士の見下してゐる都大路には、往き来の人の間に、黄色い蝶々てふてふが舞つてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
こがねまる (泣きじゃくりながら)……蝶々ちょうちょ……
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
たとへば昆蟲こんちゆう標本室ひようほんしつにはひつてますと、めづらしい蝶々ちよう/\甲蟲かぶとむしなどのかはつた種類しゆるいのものがおどろほどたくさんにあつめてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その時戸外からピンカートンの「蝶々バタフライさん」と呼ぶ声がして領事とピンカートンが駆け込んできました。ピンカートンは蝶々さんの哀れな美しい死骸の上に倒れるように泣き崩れます。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)