“昆蟲”のいろいろな読み方と例文
新字:昆虫
読み方割合
こんちう50.0%
こんちゆう33.3%
こんちゅう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸開府以來と言はれた名御用聞、錢形平次ともあらう者が、早春の庭にしやがんで、この勤勉な昆蟲こんちうの活動を眺めて居たのです。
むかしひとは、しらみとなじみがふかかつたゝめに、なんでもなく、かういふうたつくつてゐます。そしてきたならしいあの昆蟲こんちゆうにくんでばかりもゐません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
私は曾て旗本の悪童共、水野十郎左衛門みずのじゅうろうざえもん加賀爪甲斐かがづめかいが試みた闇汁のように、無気味な昆蟲こんちゅうや蛇や、あらゆる悪食に箸をつけました。獅子の胎児も、海豹かいひょう睾丸こうがんも、物の数ではありません。