“葦簀”の読み方と例文
読み方割合
よしず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうその頃には鬱陶うっとうしい梅雨もようやく明けて、養神亭ようしんてい裏の波打際でも大工の手斧ちょうなの音が入り乱れて小舎に盛んに葦簀よしずが張られている頃であったが
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
と法師から打背うちそむく、とおもかげのその薄月の、婦人おんなの風情を思遣おもいやればか、葦簀よしずをはずれた日のかげりに、姥のうなじが白かった。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
キャラコさんは、物置小屋に古い葦簀よしずがあったのを思い出し、小屋まで駆け戻ってそれをひと抱えかかえて来た。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)