“猿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さる61.9%
ましら25.1%
えて5.8%
ざる4.0%
えてきち0.4%
えん0.4%
なに0.4%
やえん0.4%
ジャップ0.4%
トーロ0.4%
モンキー0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自動車のタイヤのやうな円い浮袋ブイもあれば、8の字のや、また、さるかめ鵞鳥がてうなどの首のついた、乗つて泳げる浮袋ブイなどもあります。
プールと犬 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
銅鑼どらが鳴ってから一件の背広を届けに、兄が、母の表現を借りると、スルスルとましらのように、人波をかきわけ登ってきてくれました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
与次郎の飼つてゐるえてきちが、お初徳兵衛の祝言をするやうなめでたい事はあまり知らなかつたので、みんな手を拍つて感心した。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
般若の面の男 見よう見真似みまねの、からざる踊りで、はい、一向いっこうにこれ、れませぬものだでな、ちょっくらばかり面をつけて見ます了見りょうけんところ
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして口に残つた核子たねは一頻りしやぶり通した後で、えてきちのやうな口もとをして床の上に吐き出して素知らぬ顔をしてゐた。
えんの字をあてているが、淵猴とも書くことがある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ね、洋服で片膝立てたのは変なものね、親仁様、自分で名告なのった天狗より、桃を持たしたい、おおきなにかに見えた事。
其れには金箔を置たやえんと龍の彫刻ほりものがございまして、実に立派な物であつたが、慶応四年の戦に一燼の灰となつてしまつた、黒門を入りまして、左の方が東照宮の御宮入口に門が有つて
下谷練塀小路 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
「どうだ、黄色い顔をしたジャップめ、口惜しいだろうがッ。」
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
「さあさあ、出てけ出てけ。君みたいな芸なしトーロに稼がれてちゃ、沽券こけんに係わるよ。さあ、出ろヴアツ・セ・エンポーラ!」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ルイ朝式の服を着たマダムがポケットモンキーを抱え人に揺られながら、アルジェリアの服装をした楽師風の男と猿の病気の話をしている。
オペラの辻 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)