“小猿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こざる90.0%
こさる10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と竹童はその手紙を、一ぴき小猿こざるにくわえさせて、むちで僧正谷の方角ほうがくをさすと、さるは心得たようにいっさんにとんでいく。そのあとで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとほか小猿こざるが「おれの父様ちやんはもつとえらいや、おにしま征伐せいばつにいつたんだもの」「うそだあ、ありやむかしことぢやないか」
以てすくひ給はれと申ければ小猿こさるは暫く考へしからば雲切仁左衞門方へもゆきて頼み見られよと言けるに三吉其事もおもはぬにはなけれ共當時たうじ仁左衞門は何所いづれに居るや一かう行方ゆくへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
切けるに不思議ふしぎいたちの如き獸二ツになつておちけるゆゑ人々大いに驚き是より雲切仁左衞門と渾名あだなせり今一人は手下にて肥前の小猿こさるといふ者また一人は同く肥前長崎在方村ざいかたむらと云ふ所の出生しゆつしやうむかふ見ずの三吉と云者なり扨て文藏夫婦は此茶屋にて拔道ぬけみちの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)