“猿橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さるはし50.0%
えんきょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒折さかをりみや山梨やまなしをか鹽山ゑんざん裂石さけいし、さし都人こゝびとみゝきなれぬは、小佛こぼとけさゝ難處なんじよして猿橋さるはしのながれにめくるめき、鶴瀬つるせ駒飼こまかひるほどのさともなきに
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「勝沼までと言わず、いっそ笹子ささごを越えて猿橋さるはしあたりまで行ってみてはいかがでござるな」
「いやな声が聞えるじゃないか、耳のせいか知らないが、甲州の猿橋えんきょうの下へつるされたやえんぼうが、ちょうど、あんな声を出していたよ」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
猿橋えんきょうあたりへ来ると、窓から見える山は雨が降っているらしく、模糊もことして煙霧につつまれていたが、次第にそれが深くなって冷気が肌に迫って来た。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)