“猿轡”の読み方と例文
読み方割合
さるぐつわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こちとらの大家さんが高い家賃を取上げてたまさかに一杯飲ます、こりゃ何もなさけじゃねえ、いわば口塞くちふさぎ賄賂まいないさ、うらみを聞くまいための猿轡さるぐつわだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
教授に逢って二三世間話をし、その間に貴様が教授の声色こわいろや癖を研究する。それから突然二人で教授を縛り上げて猿轡さるぐつわをかませる。
稀有の犯罪 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
と驚くすきもありません。やうやく解いてもらつた繩をもう一度掛け直したばかりでなく、今度は念入りに猿轡さるぐつわまで噛ませて引摺り上げます。