“膃肭臍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっとせい64.3%
おつとせい28.6%
をつとせい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は両眼をクワッと開いて、彼の方に、動物園の膃肭臍おっとせいのように身悶えした。眉を青々と剃りおとした女の眼は、提灯のように大きかった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
円々まるまると肥えた顔に細い目がいてゐるので、いつも膃肭臍おつとせいのやうだとばかし思つてゐたが、今見ると何とかいつた芝へんの女医者によくてゐる。
「ほんに、なア」と、氷峰もぐツたりした聲で、「田村君が女に離れては——雪の屋先生も同じぢやが——水を出た膃肭臍をつとせいの樣なものぢや。勢ひがなくなる。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)