“踴躍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうやく50.0%
ようやく20.0%
ゆやく10.0%
こおどり10.0%
ユヤク10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良心は疾呼しっこして渠を責めぬ。悪意は踴躍ゆうやくして渠を励ませり。渠は疾呼の譴責けんせきいては慚悔ざんかいし、また踴躍の教峻を受けては然諾せり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪にひらめき氷にとがれる壮観に接して、北へ! 北へ! と、踴躍ようやくする自然崇拝者の、憧憬を持ち得られるであろう、それからそれへと、自然に対する愛慕と驚異の情を
上高地風景保護論 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さあれ、わが世の踴躍ゆやくをば今日こそ見つれ、わがたま
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
彼はこの答案を稲妻いなずまのごとく頭の奥にひらめかして、得意の余り踴躍こおどりした。あとに残った「出るような這入はいるような」ものは、大した苦労もなく約五分の間に解けた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やはり単に、寺奴なる「童子声聞身シヨモジン」の類であつたらしい。念仏の唱文に、田楽の踴躍ユヤク舞踊を合体させたものが、霊気退散の念仏踊りになつたらしい。